企業理念を浸透するには率先垂範が大切だ、と前々回のブログで紹介しました。
さらに企業理念を浸透させる「魔法の言葉」を紹介します。
率先垂範していることが前提であることは間違いありませんので、率先垂範せずに魔法の言葉だけを言っても効果はありません。ご注意ください。
魔法の言葉とは「企業理念から考えて、それはどうなの?」です。
社員が提案や指示が欲しくて来た時に、
「企業理念から考えて、どうすべきだと思う?」
「企業理念から考えると、もっと良い方法があるのではない?」
「企業理念から考えて、それは良いアイデアだね」
などと使用します。
会話を「企業理念から考えて」という言葉で始めます。
これを一度言ったくらいでは、社員の思考は変わりません。何度も何度も言い続ける必要があります。何度も聞いているうちに、頭に擦りこまれます。自然と「企業理念から考えて」と自分で考えるようになります。そのような状態になるまで、言い続けることです。
実はこの言葉は、社員だけではなく管理職者にも大きな影響を与えます。管理職者はこの言葉を言う以上、自分が企業理念で物事を考えていないと、部下は話を聞きません。しかも常に意識をしておかないと、言い忘れたり、「これはダメでしょう」と理由も言わず、自分本位な発言をしてしまいます。これでは管理職者の信頼を失ってしまいます。組織として機能しなくなり、その部署は崩壊してしまいます。
それを防ぐ意味でも、管理職者にはあえてこの言葉を使用させるのです。
この魔法の言葉を使用する一番大きな理由は、「管理職者の教育」です。
管理職者がまずは企業理念で考え、企業理念に沿った行動が出来るように、教育していく必要がありますが、この言葉を(ここでは)強制で使用させることが一番の教育になります。
魔法の言葉を、ぜひ使ってみてください。