「企業理念を作った後に何をするのか?」が非常に重要です。
作るのが目的ではありません。企業理念を浸透させて、社員全員が企業理念で判断し行動していくことが目的です。
そのための第一歩は、「管理者の育成」です。
社員全員に対しては社長やトップマネジメントから「企業理念を浸透させましょう」と言うことができます。
しかし、それだけでは浸透しません。職場で企業理念を伝えて浸透させることができるのは、管理者です。日常の業務の中でどのように判断して行動するべきかを指導できるのは、その場にいる管理者だけです。
単に指示命令をする管理者では、浸透は難しいでしょう。
「お客様を大切にしよう」と言われても、社員が自分たちは大事にされていないと考えると、誰もお客様を大切にしようとしません。「お客様の前に自分たちをもっと大切にしろ」とむしろ反発する場合も多くあります。指示命令は、まさにこの状態ですよね。
それでは、どのような管理者なら浸透させることができるでしょうか?
部下と一緒に考え、一緒に良いチームを作っていける管理者でなければ、浸透はできません。
社員全員が「自分は受け入れられている。会社(上司)に認められている」と思っていると、自由に発言もできますし、チャレンジもできます。安心感もあります。全員がそのような気持ちになれば、同僚や上司との一体感ができて、「良い会社にしたい」と思うようになります。
このようなチームを作ることができる管理者を育成する必要があります。
このような管理者が多いと、会社の売上や利益も安定することは間違いがないでしょう。
昔のように「決まったことができているかどうかを確認し、出来ていない場合は修正する」という管理者は、今の時代には向いていません。
企業を取り巻く環境に合わせて、管理者像も変わっていきます。
これからは間違いなく、「良いチームを作ることができる管理者」が求められます。
あなたの会社の管理者は大丈夫ですか?