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企業理念とリーダーシップ

企業の人材育成担当者と話していると、「リーダーシップを発揮できる社員を育てたい」とよくおっしゃいます。
リーダーシップには、「自己リーダーシップ」と「組織でのリーダーシップ」の2種類ありますが、ここでは後者について考えます。

リーダーシップとは「人の心を一つにする働きかけ、組織をまとめる人の行為」をいいます。
つまり、「部下が組織の目標に対して貢献しようと進んで意識を変化させるような環境や雰囲気を作る行為」のことです。

このポイントは「組織の目標に対して」です。

目標というのは数値目標だけではありません。
数値目標だけだと、部下は進んで仕事をやろうと思っても、いずれ疲弊してきます。
営業部門はその傾向が顕著に出やすいです。毎月、予算に追っかけられ、予算を達成したとしても翌月はゼロからのスタートになり、また予算に追いかけられます。

数値目標以外に何が必要なのでしょうか?
それは「企業理念」です。

今まで説明してきたように、企業理念は社員の存在価値を高めます。
社員が自分で存在価値を感じて働けるようになります。
自分の存在価値を感じていると、たとえ今月は予算や目標を達成できなかったとしても、「次は達成してやる。絶対にお客様や会社のお役に立つ!」とやる気を高めることができます。

そもそもリーダーシップを発揮するのに、変な方向にリーダーシップを発揮して会社に反抗などされればたまったものではありません。
企業理念をしっかりと浸透させて、そちらにリーダーシップを発揮できるように環境を整えましょう。

そうすると、会社は良い方向に動いていくと思いませんか?
あなたのリーダーシップが問われます。