サッカーワールドカップが終わりました。
今回は何と言ってもサムライブルーの活躍が大きかったですね。
オリンピックもそうですが、自国が勝つと盛り上がります。
なぜサムライブルーは、ドイツ・スペインというヨーロッパの強豪に勝てたのでしょうか?
(ここからは、あくまでも私見です。戦術などについて云々語るものではありません。)
今回の日本代表選手のほとんどは、現在ヨーロッパでプレイをしています。J1に所属しているメンバーも、過去にヨーロッパでプレイした経験を持つ選手が多くいます。
彼らは日々多くの外国人選手と一緒にプレイしています。ドイツやスペインの選手のレベルを知っています。我々は「ドイツ・スペインは強敵だ。敵わない」と思っていますが、彼らはどのようにすれば勝機があるか分かっていたのではないかと思います。「絶対に勝てる」と思ってプレイしていたのでしょう。選手たちは「奇跡」とは思っていないのではないでしょうか。
逆に、日本選手がプレイしていないアフリカや中南米と当たった時は、相手のレベルや戦術が分からず戸惑ってしまったのではないかと思います。
そう考えた場合、今回の成績は彼らだけが挙げたのではなく、日本人として初めてヨーロッパでプレイした奥寺選手(当時)や三浦カズ選手・中田選手などの草分けから始まり、ヨーロッパでプレイできる環境を作ってくれた多くの選手や関係者、初めてワールドカップに参加したフランス大会からの色々なノウハウや帯同している関係者などの力が集結した結果ではないかと考えます。
地道な積み重ねがもたらしてくれた今回の結果でしょう。地道な積み重ねが「当たり前の基準」を上げたのでしょう。
これを企業に当てはめた場合、地道に従業員の「当たり前の基準」を上げるのは「企業理念」です。
従業員が日々、企業理念に沿った行動を行い、その繰り返しで初めてお客様に喜んでいただき、社会に貢献することができます。全従業員が繰り返し行うことで、従業員自身が社会や会社への貢献を感じた時に、当たり前の基準が上がります。
今までは「難しい」と思っていたことが、普通にできるようになります。その時が来るまで、経営者は企業理念を信じて行動し続けることが必要です。
企業理念を通して、社員の「当たり前の基準」を上げていきましょう。