愛社精神は、最近では「エンゲージメント」とも呼ばれています。
「ロイヤリティ」や「思い入れ」と言ったりもします。
会社の環境や仕事に満足しているだけではなく、従業員の意欲が高く、やりがいを感じている状態を指します。
従業員満足度(ES、Employee Satisfaction)と従業員幸福度(EH、Employee Happiness)の両方を含んだ状態ですね。
会社と従業員がお互いにWin-Winの関係であり、従属的な関係はありません。
創業者から見ると「何を甘ったれたことを言っているんだ。俺たちの頃は・・」ということになったりします。
その気持ちはすごく良く分かります。
私も個人事業主になってから、経営の苦しさ・難しさを感じました。それまでは会社員だったので、従業員の立場からしか物事を見られていませんでした。
最終的には、従業員の意欲が高くなり、やりがいを感じて働くようになるためには、「仕掛け」が必要です。
ほおっておいては、従業員は愛社精神を持ちません。
色々な仕掛けはありますが、その一つに「企業理念の浸透」があります。
企業理念があることで、今まで何度も述べてきたように、
・自分がどのように社会や会社に貢献しているのかが分かる
・お客様からの評価によって自社の強みや良い点が分かる
・どうすればその状態を作れるかを自分で考えて行動することで成長する
・本質に見つけやすくなり、仕事の成果につながる
というようなメリットがあります。
このようなことに気づくと、従業員も「やりがいを感じる」ようになります。
会社に対して自信やプライドも持つようになります。
そこから「愛社精神」「エンゲージメント」につながっていきます。
愛社精神があった方が良いか、なくても良いか、という話になりますが、間違いなく「あった方」が生産性は高まります。企業理念をうまく使って、愛社精神を高めていきましょう。