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日頃の指導で企業理念を浸透する

企業理念の浸透は「質より量」です。
一週間に1度1時間の話をするよりも、毎日5分でも話し続ける方が浸透します。1日5分だと朝礼の時に話をするのも良い方法です。ただし、理念唱和は話をしたことになりませんのでご注意ください。朝礼では昨日の行動や本日の予定を企業理念と照らし合わせて考えることが出来ますので、非常に良い機会です。
「昨日の行動は企業理念に沿った行動だったのか?」
「今日の予定の目的とゴールは何か?企業理念に近づくのか?」
などを振り返ることで、自分の貢献を意識します。振り返りでは、出来たことと出来なかったことの両方を考えることが大切です。

そして、もっと効果的な浸透方法は、「管理者が部下の日頃の指導で企業理念を話す」ことです。ただ勘違いしないでください。単に企業理念の言葉を言うのではありません。それを言っても役に立ちません。

大体次のフレーズを頻繁に言うと浸透します。
「企業理念から考えてベストかな?」
「企業理念から考えればどう?」
「企業理念達成にはどうあるべき?」
 
この質問をする時には、管理者は当然ですが自分なりの答を考えておく必要があります。部下が理解していないようだと、教える必要があるからです。

この質問を1日に5回も6回もすれば、どうでしょうか?
この質問の良い点は、部下が自分で考えて気づく点です。「あ、そうか。その観点から考えるんだ」と、部下は考える判断基準を明確にすることが出来るので、習慣化すると何かを考える時は企業理念で考えますし、行動も変わってくるはずです。
 
このように日頃の指導は企業理念浸透にとても重要です。管理者が企業理念に沿って指導出来るようになることが必要です。
 
経営者が企業理念を十分に理解した次は、企業理念で指導できる管理者を育成しましょう。
そこまでいくと、社員のレベルは急激に上がります。視点が高まり、考える幅が広がり、主体性が生まれます。これで業績が上がらないわけはありません。