上記のニュースが、11/14の新聞に掲載されました。
今回は企業理念から、このTOBを考えてみました。
ニトリさんはたまに訪れます。家具を探しに行ったり、何となく時間つぶしに近い感じでブラブラしてみます。「安かろう、良かろう」で長持ちしてくれます。消費者にとっては嬉しい限りです。
ニトリさんの企業理念について調べてみました。
ロマン 「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」
ビジョン 第2期30年ビジョン(2003年~2032年)
「3000店舗 売上高3兆円」
「ロマン」を原点に、「ビジョン」の実現をめざし続けます。
ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。そして、社員の力を結集して長期ビジョンの実現に全力を尽くすことを企業活動の指針と位置づけています。ロマンを原点に、ビジョンを実現していくことで、ニトリはお客様をはじめとしたステークホルダーの皆様とともに多様な豊かさを分かち合っていきたいと考えています。
現在は600店舗超ですが、2022年に1000店舗を目指しているようです。海外にも進出しています。
島忠さんのTOBを考えると、ロマンとビジョンに合致しているようです。
お互いに相乗効果が出るようになると、TOBも大成功になると思います。
私は何度も合併を経験しています。合併する側の時もあれば、合併される側の時もありました。
一番難しいのは、合併される側の社員の「心・気持ち」です。どうしても、「見下され感」があります。心理的に抵抗してしまうのです。
大切なのは、島忠さんの幹部の方々が社員にTOBの意図をどれだけしっかりと伝えられるか、にかかっています。島忠さんも素晴らしい企業理念があります。企業理念を達成するためには、ニトリさんと一緒に行った方がメリットがあると思います。
島忠さんがニトリさんを選んだ理由は、金額のこともあるでしょう。それも包み隠さず伝える必要はありますが、それだけではなく企業理念の観点からもぜひ伝えて欲しいですね。そして、社員の存在価値についても伝えていただきたいですね。
島忠さんが今回のTOBをチャンスとして、さらに発展されることを願っています。